原稿

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「マトリックスの真実」「おカネの真実」「空前絶後の社会運動」「志の世界」「大震災の前線」「右傾化選挙の中で」
世の中の根本的な仕組み、神とは、支配とは、おカネとは、社会とは、人間とは、・・・根源から、そして、前線から、書きました。
読んで面白いと思った方は、どんどん転送やコピー配布をして頂ければ幸いです。


2011/08/02

米づくりの常識がひっくりかえる


10日ほど前だったと思いますが、従兄から電話がありました。
「ううう。やっぱりイモチがついてきた。隣の人の農薬使った田んぼで広がり出してうつって来てしまった。どうすればいいんだろうか。前は、木酢液とか使ってたが、石山さんに聴いてみてくれ。」
とにかく、山間部の風通しがあんまりよくない田んぼは、いもち病にかかりやすく、一度かかったら、あっという間に広がって、大幅な減収になってしまうことを恐れています。それを聴いて、私も、ヤバイと思いました。

とりあえず、早速、師匠に電話したら、あっさりとこういいます。
「石山さん、やっぱり、イモチ、でてきてしまいました。どうすりゃいいですか?」
「ああ、そんなもの大丈夫だ。気にするな。あれは、気温が27度以上になったら、生きられなくなって、自然に消えていく。明日っから晴れるようだから、だまって、放っておけ。」

ところが、天気予報が外れて、イモチはじわじわと広がって行きます。また、従兄から電話です。
「どうすればいいかな?」
「天気予報は?」
「ようやく、明日からは、今度こそ、晴れるようだ。」
「やっぱり、それじゃあ放っておくしかないな。まぁ、信じてやってみよ。隠さないでしっかり説明する事が大事だから、病気の様子、ちゃんと写真にとって、メールで送ってくれ。」

それから、数日したら、また、電話がありました。
「うーーーん。凄い。本当に消えた。写真とろうと思って行ったが、稲がどんどん育って、イモチの跡が消えてしまって、分からなくなってしまって、結局、とれなかった。普通は、成長と一緒にイモチが、どんどん広がって行くんだが、自然栽培は、ぜんぜん違う。いったい、今までの考え方は何だったんだ?
注意して穂を調べると、やっぱり、コナギが生えているところは、よく育っていない。農薬使ってる頃は、コナギなんて、ほとんどなかったから分からなかったけど、確かに石山さんの言うとおりだ。来年は、このコナギ対策、とにかく徹底してやらなねば、だめだ。逆に、ヒエは、本当に、収量に影響ない。これは、本当にびっくりだ。今までの米づくりの考え方とまったく逆だ。」
「なるほどなぁ。すごいなぁ。結局、肥満が万病のもとみたいなもんで、肥料やらないと病気にならないってのは、やっぱり本当なんだよ。で、収量はどうなりそう?」
「今の穂の様子だと、普通の栽培から1割少ないくらいだと思う。まぁ、堅く見積もった方がいいから、67俵ぐらいだろう。去年の作は、酷かったけど、今年は悪くない。台風が行った後、オホーツク海の高気圧がつよくなっている。こうなると日本海側の作がよくなるんだ。」
「そりゃ、大成功っていえるレベルだな。」
「まあ、油断は禁物だが、今の穂の状態で、ほぼ、収量は決ると言っていい。」

という状況です。

ほんと、ハラハラドキドキな米づくりですが、どうやら・・・・素晴らしい結果になりそうです。

今から、収穫の時は、号泣すること、予約します。^^