「『命のかて』みたいに、『命のさかな』つくればいいんだよ」って、山崎富士夫さんが言ってました。
それは、さすがに、ちょっとネーミングが・・・・・・
でも、「命のかんづめ」は、本当にあったのです。
木の屋石巻水産の缶詰は、津波によって何と百万個以上もの在庫が流出してしまったのですが、実は、この缶詰が、多くの被災者を飢えから救ったのです。
通常、食べものが津波で流されたら、もう、食べられませんが、こういう時こそ、缶詰は、大いに役立つんです。
それだけではありません。
副社長の木村さんからこの缶詰を10缶ほど頂いたので、オーラカフェのよりあいでみんなで試食したんですが、食べた人は、みんな驚いていました。普通の缶詰と全然違うのです。普通のさば缶は、パサパサしてるけど、ここの缶詰は、しっとり、やわらかで、とても上品な味がします。
普通の缶詰は、冷凍した魚を原料にしていますが、木の屋さんのものは、近海でとれた生の魚を缶詰にしています。しかも、添加物は一切使っていません。
以前、木村さんが、製造現場の責任者に尋ねたんだそうです。
「この味の素は、何で入れてるんだ?」
「いやぁ、今までずっと使ってたから、入れてるだけです。」
「じゃあ、とりあえず、使わずにつくってみよう。」
ということで、無添加の缶詰ができ上がったそうですが、とにかく、味が素晴らしいのです。缶詰の汁にお湯を入れたら、上質なスープになります。まさに料亭の味・・・。
製缶業社にきくと、缶の耐用年数は3年以上は保証できないというそうですが、実際は10年はもつんだそうです。そして、そもそも缶詰に防腐剤、添加物は要らないのです。
津波によって木の屋さんは、お店も工場も全壊してしまいました。それでも、社員は一人も解雇していません。社員は、津波で散らばった缶詰を拾い集めては、一つ一つ手で洗って泥をきれいに落として、義援金のお礼として、この被災かんづめを差し上げています。
今日は、内房のハイウェイオアシス富楽里で、イベントをやっているというので、さっそく出かけてきました。首都圏では、木の屋さんの社員で、実家が木更津にある鈴木誠さんが中心になって、義援金活動をしています。拾い集めた缶詰を洗う作業がたいへんということで、早速、奇遇にも木更津の吉田さんにまたもや助っ人をお願いしました。いつもすみません。(笑)
まだまだ缶詰はあるようなので、都内でも、試食会や義援金活動やって行きたいと思います。そして、命のさかなプロジェクト(笑)につなげて行きたいと思います。