横浜昼食会は、初めて「みろくの世」をテーマに講演しましたが、私の講演のなかでは、いままで一番完成度が高かったように思います。漁師の三浦さんとのコンビネーションもよかったと思います。
三浦さんは、今回の訪問で、木更津で一緒に缶詰洗いした人のつながりで、何と漁船をプレゼントされました。司会の吉田さんが、「ラッキーな被災者って、つい不謹慎なこと言って、申し訳ありません。」と言ってましたが、そう言ってしまうのも、無理もない状況です。
皆さんのお陰で大原中学校の避難所は、もっとも恵まれた避難所といってもいい状況です。もともと彼らは、谷川浜の避難所は人がいっぱいで入れないと言われて入れてもらえず、隣の避難所である大原中学校に行って、物資は、何もいらないから場所だけ貸してくれとお願いして来た人達、つまり、一番恵まれないグループでした。でも、得体のしれない私を受け入れ、外からの支援に積極的に対応した結果、「居心地のいい」避難所になってしまったのです。他の避難所が、生活しづらいので、どんどん人が減り、解散していくのとは、ぜんぜん様子が違います。どこでも見られる段ボールの間仕切りはありません。畳に2列に布団しいて、みんなで寝ています。学校のグランドに仮設住宅の建設が始まり、あとひと月もしないうちに避難所は解散となるでしょうが、仮設に移っても、食事は一緒にとりたいといっています。